2012年2月29日水曜日

旅券統計で遊んでみた

近いうちにハワイ旅行に行こうと思っているのですが、パスポートの残存期間が半年を割っているのでそろそろ更新したほうがよいかと思い調べてみると、10年券の発行には1万6千円、5年券の発行には1万1千円もかかるではないですか。仮に裏に外務省の天下り機関とかがいたらとしたらどれくらいウハウハなんだよ勝手に妄想していると、なんかムシャクシャしてきたので数字を調べてみました。

外務省の統計によりますと、平成23年のパスポート発行数は5年で1,543,554、10年で2,417,828の合計3,961,382だそうです。以下のように計算してみると、一年で550億円以上の収入が入っていることが分かります。あんな小さい冊子にICチップを埋め込んだ程度のものなので、作成には1000円もかからないでしょうし、事務手続きも簡単だと思うのですが…

1,543,554 x 11,000円 + 2,417,828 x 16,000円 = 55,664,342,000円

後、てきとーに数字を眺めていると以下の事にも気づきました。

  • 若い世代のシーズナリティが強い。
    • 特に19才以下は8月の夏休みと3月の春休み期間に発行が集中しており、その二ヶ月で一年の発行数の25%を超えています。
  • 20才を超えると年齢と発行数が逆相関になっている。
    • 面倒くさくてちゃんと調べてないけど、Wikipediaの年齢別人口のグラフを眺めたところ、20代よりは30代、40代、50代の方が人口が多そうなのに発行数が減っていっています。やっぱ若者のほうが海外旅行に行きたがるのですかね。
  • 都市部の発行数が多い
    • 人口に応じて発行率(発行数 / 人口)が上がる。
      • 上位は東京(4.80%)、神奈川(4.22%)、千葉(3.65)
      • 下位は青森(1.21%)、秋田(1.41%)、高知(1.66%)
    • 以下、縦軸を発行率、横軸を人口として各都道府県をプロットした図です。水色のラインはただの線形回帰。なんとなくイメージが掴めると思います。

で、結局550億円って一体どこに行くのでしょうか??

参考
外務省旅券統計
Wikipedia 日本の人口統計
Wikipedia 都道府県の人口一覧

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