外務省の統計によりますと、平成23年のパスポート発行数は5年で1,543,554、10年で2,417,828の合計3,961,382だそうです。以下のように計算してみると、一年で550億円以上の収入が入っていることが分かります。あんな小さい冊子にICチップを埋め込んだ程度のものなので、作成には1000円もかからないでしょうし、事務手続きも簡単だと思うのですが…
1,543,554 x 11,000円 + 2,417,828 x 16,000円 = 55,664,342,000円
後、てきとーに数字を眺めていると以下の事にも気づきました。
- 若い世代のシーズナリティが強い。
- 特に19才以下は8月の夏休みと3月の春休み期間に発行が集中しており、その二ヶ月で一年の発行数の25%を超えています。
- 20才を超えると年齢と発行数が逆相関になっている。
- 面倒くさくてちゃんと調べてないけど、Wikipediaの年齢別人口のグラフを眺めたところ、20代よりは30代、40代、50代の方が人口が多そうなのに発行数が減っていっています。やっぱ若者のほうが海外旅行に行きたがるのですかね。
- 都市部の発行数が多い
- 人口に応じて発行率(発行数 / 人口)が上がる。
- 上位は東京(4.80%)、神奈川(4.22%)、千葉(3.65)
- 下位は青森(1.21%)、秋田(1.41%)、高知(1.66%)
- 以下、縦軸を発行率、横軸を人口として各都道府県をプロットした図です。水色のラインはただの線形回帰。なんとなくイメージが掴めると思います。
で、結局550億円って一体どこに行くのでしょうか??
参考
外務省旅券統計
Wikipedia 日本の人口統計
Wikipedia 都道府県の人口一覧