本書ではRoy Fieldingが提唱したREST(Representational State Transfer)というWebのアーキテクチャースタイルを良しとしており、URI(リソース)、HTTP、ハイパーメディアフォーマットについて説明すると同時に、いかにそれらをRESTfulに利用するかについても言及しています。本書では、以下の6つの制約を合わせたアーキテクチャースタイルがRESTであり、実際のアプリケーションは必要に応じていくつかの制約を除外しながら実装すれば良いと述べています。
- クライアント/サーバ
- ステートレスサーバ
- キャッシュ
- 統一インターフェース
- 階層化システム
- コードオンデマンド
個人的には一番印象に残ったのはMethodの説明です。僕が学生時代にWebを少しかじった頃はちょうどSOAPが出てきた頃で、たしかSOAPで実装されたGoogleのWeb検索APIとかで遊んだ記憶があるのですが、今は完全にRESTに基づいてHTTPメソッドを使い分けるのが主流のようですね。5年前の僕がしていたPOSTだけですべての処理をこなすなんていう処理は完全なるアンチパターンのようですね。HTTPには以下の8つのMethodが用意されており、個々の役割は決まっているので用途に応じて使い分けるべきらしいです。
- GET
- POST
- PUT
- DELETE
- HEAD
- OPTIONS
- TRACE
- CONNECT
後はHTTP、URIやデータフォーマット(HTML、JSON、microformats、Atom)の説明や、通信プロトコル、ヘッダー、ステータスなどのリファレンス的な情報などの説明もあり、基本的な技術をおさらいするのにはとても便利でした。
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