実は私は学生の頃から中島さんのブログが大好きで、キャリアの意思決定などにかなりの影響を受けてきました。新卒で今の会社に入社したのも、中島さんのブログで英語の重要さや自分でブログラムを書くことの重要さを認識したという点がかなり大きな理由です。外資系の証券会社は外注ではなく殆ど社内で開発を行いますので。
彼のテクノロジーに対する真摯さやモチベーションの高さに感服すると同時に、以下のような彼の主張に強く共感し、影響されてきました。
- どんなに優秀なエンジニアでも、決してプログラムを自分自身で書かずに良い詳細仕様を作ることは出来ない(プログラミングは知的な仕事であり、ITゼネコンの下請け構造では良いソフトウェアは作れない)
- 会社人間ではなく真に価値のある人材になろう(社内だけではなく業界全体または社会全体で価値のある人材を目指すべきである)
- 知的労働者には「組織を移る力がある」(自分のキャリアプランと日々の仕事をシンクロさせる)
- 技術者にも必要な「儲ける決意」(技術者にも儲ける意識やビジネスセンスは重要)
- 英語はグローバル人材市場へのパスポート
でも、僕の心に一番刺さったのはこの文章ですね。( Software is Beautiful「第1回 一生の仕事を選ぶということ」より引用)
せっかく職に就くのであれば,給料とか社会的地位とかを基準にするのではなくて,自分が好きなことやりたいこととマッチした職を選ぼう,というのが私の人生論である。若いうちにいろいろなものに触れておき,自分が本当に何がしたいのか,何になら夢中になれるのかをできるだけ早いうちに見つけ出すことはその後の人生にとって大きなプラスとなる。そんな「天職」を得るための努力なら惜しむことはないし,けっして無駄にはならない。そうやって「好きなことをして生きていく」ための努力を続けている限り,(ほかの人にとっては)つらいことも苦痛ではなくなるし,楽しい人生がおくれる。一度しかない人生,思いっきり楽しもうぜ。この本を読んで、自分の好奇心に忠実に、常に全力で情熱を注げるできるような仕事をして生きていきたいと改めて感じました。