思い起こせば入社時には、
入社当時は、大手の証券会社という全く別の業界からきた事もあり、コミュニケーション面でも、技術面でも勝手が分からずおどおどしていたのを覚えています。「IRC?LVS?CDN?DAU?SPOF?なんだそれ?」みたいな。システムのリリース時にも何百台という単位のサーバにデプロイをするのはWeb業界のない僕には初めての経験で、初めは心臓バクバクでした。大きなミスをやらかしたりもしました。そんな僕でしたが数百万DAUという巨大Webサービスが如何にして運用させているのかというノウハウも少しずつ身につけ(実はけっこー日曜大工的ですw)、後半には海外のチームとの共同プロジェクトのマネジメントや、新規プロダクトの立ち上げ業務や、非常に技術力の高いエンジニア達のマネジメントも任せてもらえるようにまでなりました。特にかとじゅんや上村君の元ドワンゴ勢と一緒に仕事するのは本当に刺激的でした。本当はかとじゅんからもっと色々吸収したかったな。
グリーに入って一番感じた事は、技術好き、プロダクト好きの人の多さと、現場の裁量の大きさでした。やはりJPMorganという巨大な国際的大企業から、グリーという大きくなったとはいえまだベンチャー気質の残るインターネット企業への転職ですから、インパクトが大きかったのだと思います。
本当に技術が好きで、自分の作っているプロダクトが好きで、それが世に出てサービスとして使ってもらえる事を一番の喜びにしている人たちが本当に多かったです。プロダクトとかじゃなくて、常に自分の好きな技術を押し通してみたいな人達もいたしw。JPMorganにいた時は、モチベーションは「お金を稼ぐ」という人が殆どだったと思いますが、グリーは本当に多様で、モチベーションって人によってこんなに違うんだなというのを強く感じました。
裁量の面では、グリーでは与えられた仕事の枠をいくらでも広げたり壊したりできるというか、そもそも枠自体がすごく曖昧。
あと、CTOの藤本さんにも驚かされました。CTOなのに現場レベルの仕事に自ら積極的に関わってくれている。僕も一度ヘマをした時に、付きっきりでフォローをして頂いた事がありました。マネジメントも現場のエンジニアを理解して、いかに僕らが仕事をしやすくするかを考えて進めてくれていました。憧れの存在です。
あ、なんかこう比べるとJPMorgan批判みたいになってしまいましたが(汗)、前職で身につけた能力があったおかげでグリーでもこれだけの事を吸収できたのだと思います。日本国内のエンジニア職であれだけグローバルな環境で働けたというのは本当にありがたい経験でした。国際感覚はかなり身につきましたし、証券業務のという複雑で専門性の高い知識、もちろんシステム開発や運用のスキルも身につきました。おかげで転職時も引く手数多でしたし:)
そうそう、最後に、グリーで働いたせいで「リア充」という言葉もしらないくらいリア充だった僕が、たった1年ちょっとでかなりWeb系のヲタの人達に順応してきてしまいました。朝会社こないし、短パンにサンダルだし、変な言葉いっぱい覚えたし、実は最近では変なアニメとかも見るようにまで…。グリーを突き抜けてドワンゴ化してしまいました。
それでは次のチャレンジへと進んでいきたいと思います。グリーでお世話になった方々、壮行会で暖かく追い出してくれた方々、どうも有り難うございました。おかげさまでいつも笑顔で楽しく働く事ができました。